相続用語集:直系卑属

直系卑属(ちょっけいひぞく)とは、自分から見て下の世代にあたる血縁を指す言葉である。子どもや孫、ひ孫などがこれに含まれ、相続の場面では最も基本的な相続人として登場する。例えば父が亡くなった場合、まず子どもが相続人となり、もしその子どもがすでに亡くなっているときには孫が代わりに財産を受け継ぐ。これを代襲相続と呼ぶ。

税金の仕組みにおいても直系卑属は重要な位置を占める。生命保険金や退職金を受け取る際には一定の非課税枠が設けられており、扶養控除の対象にもなる。つまり法律と税制の両面で、直系卑属という概念は制度設計の中心に置かれている。

直系尊属が親や祖父母など上の世代を指すのに対し、直系卑属は下の世代を表す。兄弟姉妹は直系卑属には含まれず、傍系血族として区別される。相続の基本的な考え方は「財産はまず子へ、さらにその子へと受け継がれる」という流れであり、この考え方に沿って法律や税制が作られている。

Tweets by tokyo_souzoku