相続用語集:配偶者

配偶者(はいぐうしゃ)とは、結婚している夫婦の一方のこと。夫にとっての妻、妻にとっての夫を指す。法律上の婚姻関係にある人だけが配偶者と呼ばれるので、事実婚や恋人はここには含まれない。

相続の場面では、配偶者は特別な立場にある。例えば父が亡くなった場合、母は「配偶者」として必ず相続人になる。しかも法律で、配偶者は常に相続人として優先される仕組みになっている。

具体例を挙げると、父が亡くなり、母と子ども二人が残されたケース。遺産分割では、母(配偶者)が1/2を相続し、残りの1/2を子ども二人で分ける。つまり母が1/2、子どもはそれぞれ1/4ずつになる。これは民法で定められたルールで、配偶者が生活を守れるように考えられている。

配偶者という言葉は単なる「夫」や「妻」ではなく、法律上の権利や義務を持つ存在。特に相続では、家族の生活を支えるために最も強い権利を持つ人として登場する。

Tweets by tokyo_souzoku