相続用語集:除票

除票(じょひょう)とは、住民票や戸籍の附票に記載されていた人が、転出・死亡・転籍などを理由にその市区町村の住民基本台帳や戸籍から消除されたあと、当時の記録を保存しておくための写しのこと。過去にその市区町村に住んでいたことや住所の履歴を証明するために使われる。

住民票の除票
東京から大阪へ引越した人は、東京の住民票の記録が除票となる。この除票を取得すれば「昔、東京に住んでいた」という証明になる。亡くなった人の住所を確認するときにも利用される。

戸籍の附票の除票
戸籍にリンクする住所の履歴を記録するのが戸籍の附票。戸籍にいた人全員が転籍や死亡などで除籍になったとき、その附票は「除票(または除附票)」となる。過去の住所履歴をさかのぼる際、相続や家系調査などで利用される。

2022年の改正により、住民票の除票および戸籍の附票の除票の保存期間は従来の5年から最大150年に延長された。
ただし、保存期間内であっても自治体によっては既に廃棄されている場合がある。特に、保存期間延長前に除票となったものや、合併・システム更新などの事情がある自治体では注意が必要。

除票が必ず残っている保証はないため、必要なときは本籍地または最後に住んでいた市区町村の役所で「除票の有無」を事前に確認しておくことが重要。

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