人の死後49日の間を仏教では中蔭と呼び、この間死者は六道輪廻をさまよい、次生を決定する期間とされた。また、49日目に中蔭が明けたとして「満中蔭の法要」を行う。
四十九日は忌明けの節目とされ、遺族が故人の冥福を祈るとともに、社会的にも喪に服す期間の終わりとして位置づけられる。この日をもって香典返しを行う慣習があり、法要後には納骨や位牌の本位牌への切り替えが行われることが多い。相続実務においては、四十九日を過ぎる頃から遺産分割協議や相続登記などの手続きが本格化する傾向があり、葬儀後の法的・経済的整理の起点となる時期でもある。
読み方:しじゅうくにち















