残置物(ざんちぶつ)とは、不動産の売却や引き渡し時に、前の所有者や居住者が室内に残した家具・家電・日用品・雑貨などの私物を指す。
本来、売却時の不動産は「空室状態」が原則とされるが、相続や空き家の売却では、遺品や生活用品がそのまま残っているケースが多い。
残置物があるまま売却を進めると、買主との認識のズレや契約不履行につながる可能性がある。とくに相続不動産では、誰が処分するか、費用を誰が負担するかが曖昧になりやすく、トラブルの火種となる。
残置物の扱いは、売却前に明確にしておく必要がある。処分する場合は、遺品整理業者や不用品回収業者の利用が一般的であり、売却を急ぐ場合は「残置物ありのまま買取」に対応できる不動産会社を選ぶことが現実的な選択肢となる。















