法定代理人(ほうていだいりにん)とは、法律の決まりによって当然に代理人になる人のこと。本人が自分で契約や手続きをするのが難しい場合に、代わりに行う役割を持つ。代表的なのは、未成年者の親権者、成年被後見人の後見人、不在者の財産管理人、そして相続財産管理人など。
例えば、父が亡くなり、相続人の一人がまだ17歳の高校生だった場合。この未成年者は単独で遺産分割協議に参加できない。そこで親が法定代理人として代わりに協議に参加し、子どもの利益を守る。
また、相続人の中に判断能力が不十分な成年被後見人がいる場合は、その人の成年後見人が法定代理人として協議に加わる。これによって、本人が不利な扱いを受けないよう法律が仕組みを整えている。















